ノンスとは?|暗号資産(仮想通貨)用語集
採掘はノンスを探し当てるための競争
ノンスは「Number used once」の略語でナンスとも呼ばれている。
英語を直訳すれば、一度だけ使用される使い捨ての数字といった意味になり、ビットコインにおいて取引のブロックを生成するときに採掘者が作成する32ビットの数値のことをノンスと呼んでいる。
ブロックを生成するためには、設定されている採掘難易度より小さいハッシュ値を計算することが求められる。
採掘を成功させてビットコインを報酬として得るには、これまでにあった取引のハッシュ値に加えて、未承認となっている取引、さらにノンス値を足し合わせてハッシュ関数にかけた64桁の英数字の組み合わせとなる、最初の16桁または17桁が0になるノンス値を見つけ出す必要がある。
64桁の英数字の組み合わせからはノンス値は逆算できず、採掘者は考えられるあらゆる組み合わせを手当たり次第に計算していく。
何度計算してもハッシュ値は同じになるが、ノンスをどんどん変えてハッシュ値を変更しながら当てはまるノンスを探す作業をしている。
そのために高速度で計算できるコンピューターを何千台規模で設置して、高速計算を行わせるなどノンスを探すための採掘競争が激化している。