ビザンチン将軍問題とは?|暗号資産(仮想通貨)用語集
ビザンチン将軍問題をクリアするブロックチェーンの仕組み
ビザンチン将軍問題とはビザンチン帝国の9つの部隊が、ある国を攻撃するにあたって、部隊を率いる将軍の合意形成が多数決となる場合に裏切りものが生じる、合意形成における難しさを示したものとなる。
9つの部隊がターゲットとなる国に対して包囲網を敷きますが、攻撃に出るか、それとも撤退をするかを決めなければならなくなった。
各将軍は部隊から伝令を走らせて、自分の決断を伝えることになりましたが、ある将軍のもとに4つの部隊から撤退の意思が伝わり、4つの部隊からは攻撃の意思が伝えられた。
自分の決断が多数決を決めると判断した将軍は、わざと撤退を表明した部隊には撤退の意思を、攻撃の意思を表明した部隊には攻撃の意思を伝えたため、4つの部隊が撤退、4つが攻撃に出るというバラバラな対応となり、攻撃をした国から返り討ちを受ける事態になってしまった。
これは管理者がおらず、多数決による合意形成はリスクを伴うことを示した例となるが、ビットコインでは管理者がいなくても、ブロックチェーンの仕組みをとることで不正を働く者の介在の余地を小さくしている。
一連の取引が脈々と記録されているブロックチェーンでは、改ざんするために多くの労力が必要となるため、正しい処理をして報酬を得るほうがメリットが高く、不正の介在余地がなくなる。